北京市気象局は8日の北京五輪開会式が雨に見舞われないように大規模な「人工消雨」を実施したことを9日、明らかにした。21か所から1104発のロケットを打ち上げ、ヨウ化銀を雲に撃ち込むという中国で過去最大規模の作業で、新華社によると、五輪開会式のために「人工消雨」が行われたのは初という。
人工消雨は北京市周辺の大気中にヨウ化銀をまくことで人工的に雨を降らせ、市の中心部を晴天にする技術。同局によると、8日午前7時ごろに雨雲が北京市に接近しているのを観測。開会式を降雨から守るために、午後4時から同11時40分ごろまで作戦を実施、北京郊外に人工的に雨を降らせた。
4月20日に北京で行われたプレ五輪マラソンでは、大気汚染軽減のため市中心部に人工雨を降らせたといわれるなど、中国は降雨操作に積極的。一方、日本の気象庁は「日本では大学で研究しているケースはありますが、気象庁では関知していません」と人工消雨に否定的。化学物質を大気中にまくことで、環境に与える影響にも懸念があるようだ。ヨウ化銀は大量摂取しなければ人体に影響はないといわれている。
参照元:スポーツ報知