1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンで逮捕された元会社社長、三浦和義容疑者(60)=日本では無罪確定=が、7日発売の月刊誌「創」(5月号)に手記を寄せていることが6日、分かった。タイトルは「逮捕の瞬間、怒りで体が燃える様に感じた」で、全12ページ。逮捕を知らされ、がく然としたことや、施設内の状況、サイパンでのマスコミの狂乱ぶりにあきれ果てた様子がつづられている。逮捕後、三浦元社長が事件について言及するのは初めて。
2月22日にサイパン空港内の事務所で逮捕を知らされた瞬間、三浦元社長はこう思ったという。「ロス銃撃事件のことを言っているらしいとわかり、がく然としました」さらには「本当に驚きましたし、怒りで体中が燃えるように感じました」。
月刊誌「創」(5月号)に載せられた三浦元社長の手記は、3月23日に拘置先の収容施設で書かれたもの。全12ページで、手記の原文や朝食の弁当を描いたイラストも掲載されている。
手記によると、逮捕時、三浦元社長の所持品はポケットに入ったたばことライターのみ。オレンジ色のつなぎ服を着せられ、両手両足に錠をかけられた時の心情について「アメリカン囚人一丁上がり!」と自虐気味に振り返った。収容された施設は「トイレも水も毛布も寝具も何一つない倉庫のような部屋」。
がく然とし失望する中、三浦元社長は「どうしてこれまで日本政府を通じて出頭を求めてこなかったのか」と米捜査当局の対応を疑問視。「この18か月間にサイパンには4回も来ているというのに、なぜ今までは問題にならなかったのか」と不満をぶつけている。
焦点となっているロサンゼルスへの移送については「無罪が確定したのですから、再び同じことで裁判を受ける必要性もない。移送は拒否します」としている。
また、サイパンに殺到したマスコミにも言及。収容施設の窓から報道陣を見つけた三浦元社長は「ゲッ! またあの騒ぎの繰り返しか…」。廊下を歩いた際には「カメラマン方が殺到して大混乱状態になり僕も転倒されそうになってしまった」とし、「まったく進歩がない連中。26年前と何ら変わってない」と批判した。
現在は毎日読書をして過ごす三浦元社長。「1時間の運動時間は、ほとんど日光浴」をしているという。まわりの囚人や看守ともうまくやっている様子だ。最後に「真実は何よりも強い!という闘志にあふれています」との心境をつづっている。
◆三浦元社長逮捕後の動き
▼2008年2月22日 米自治領サイパンで殺人容疑で逮捕
▼25日 北マリアナ上級裁判所、保釈認めず。ロス市警が会見。新証拠については語らず
▼3月3日 同上級裁判所でロス移送を巡る審理開始
▼5日 移送手続きの取り消しと即時釈放の申し立て棄却。移送令状にカリフォルニア州知事が署名
▼12日 北マリアナ諸島知事がカリフォルニア州に引き渡し令状に署名
▼14日 ロスの弁護人が逮捕状破棄を求める訴えを起こす
▼3月19日 ロサンゼルスへの移送の可否を審査する第1回審問が北マリアナ上級裁判所で行われる
▼4月4日 ロサンゼルス郡上級裁判所が逮捕状破棄を求めていた訴訟の第1回目の審問を23日に開くことを明らかに
▼5月28日 サイパンで2回目の移送に関する審理予定
(日付はすべて現地時間)
参照元:スポーツ報知