1981年に米ロサンゼルスで発生した銃撃事件で、米自治領サイパンで殺人などの容疑で逮捕された元会社社長・三浦和義容疑者(60)に強力助っ人が付いた。29日、現地の弁護人にブルース・バーライン弁護士(43)ら2人が決まった。バーライン氏は、現地では敏腕弁護士として名が通っており、サイパン検察当局も警戒。三浦元社長のロス移送をめぐる審理が長期化する可能性も出てきた。
まるでハリウッド俳優だ。紺のスーツと赤のネクタイ、そしてサングラス。スラッとした長身でスポーツマン体形の金髪弁護士は、はやる報道陣を制するように語った。
「三浦さんの弁護をすることになった。(弁護方針は)熱心にだ」
接見後、バーライン氏は言葉少なながらも、弁護に意欲を見せた。三浦元社長の接見時の様子を聞かれ「彼は元気だ」と語ったものの、ロス移送に応じるかどうかについては「これ以上コメントできない」と質問を一蹴した。
ペアを組むのはマーク・ハンソン弁護士で、バーライン氏が主任を務める。2人は収容施設で三浦元社長と1時間ほど接見、弁護人になることに同意を得た。その際、三浦元社長に「我々は法廷で全力で闘う。心配するな」と声をかけたという。今後、地裁で弁護人選任の手続きを行う。
バーライン氏は、身柄移送も担当。三浦元社長の事件に強い関心を持っており、これまでの2回の審理も傍聴。法律的助言のために元社長についていた公選弁護人事務所の弁護士と接触するなど当初から熱心な姿勢を見せていたという。
三浦元社長は公選弁護人を希望したが、地裁は元社長の資産状況などを検討し、希望を却下。元社長は法廷通訳を務める現地在住の日本人を介し、現地の弁護士を探していたが、島内でも屈指の人材を援軍につけた。
現地の司法関係者によると、バーライン氏は米国本土の出身の独身。弁護士歴は約10年の中堅クラス。刑事弁護の経験が豊富とされ、サイパンで著名事件を手掛け、日本人や中国人など外国人の犯罪や、出入国関連の事件で弁護人を務めることも多い。
やり手弁護士の登場で、サイパン検察当局の関係者は「経験のある腕利き弁護士を雇ったということは三浦元社長が闘う気があるという証しだ」と警戒心を強めている。さらに「彼は移送手続きに強く反対し、我々と争うことになるだろう」と話しており、移送をめぐる攻防がさらに長期化するとの観測が出てきた。
参照元:スポーツ報知