大阪市の阪急梅田駅近くの商業施設「D・D・HOUSE」で1日夜、30歳の男性会社員がトイレで男に胸を刺されて死亡した。男性は男女10人で会食し2次会中だった。大阪府警は2日、殺人事件として曽根崎署に捜査本部を設置。逃走した男が、現場のトイレに入っていた時間がわずか約1分40秒間だったことが分かった。捜査本部はごく短時間で犯行に及んだとみて、捜査を進めている。
口論の声? 血で染まったシャツ、泣き叫ぶ女性…。週末でにぎわう大阪・キタのショットバーが、悲鳴に包まれた。
死亡したのは神戸市在住の会社員・森永彰さん(30)。1日午後10時15分ごろ、突然、「トイレに誰かがいて刺された」と、シャツを真っ赤に染め、友人らに助けを求めてきた。バーの男性店長(34)によれば、席に座ってすぐ、床にうずくまってしまったといい、搬送された病院でまもなく死亡が確認された。
目撃情報によると、逃走した男は50~60歳ぐらいで身長約170センチ。黒い帽子、黒い上着とズボン姿で、白髪交じりだったという。
調べによると、森永さんは午後7時から「D・D・HOUSE」1階の飲食店で会社の同僚ら男性4人や、女性5人と会食。午後9時30分ごろから同ビル2階のショットバーに場所を移し、2次会を楽しんでいた。楽しい会が一転したのは、森永さんが1人で店から約50メートル離れた共用トイレに行った後だった。
司法解剖の結果、森永さんの死因は失血死と判明。ナイフのようなもので胸を2か所刺されていたほか、手にも傷があり、捜査本部はナイフを避けようと争った可能性があるとみている。トイレには微量の血痕が残っていたが、凶器は見つかっておらず、男が持ち去ったとみられる。
また、男がトイレから出た後、エスカレーターで1階に降り、徒歩で南に向かったことも判明。防犯ビデオの映像や目撃者の話で分かった。ビデオには男の顔も映っていた。
一方、現場に残されていたバッグに、ナイフのさやのようなものが入っていたことも判明。捜査本部は男の所持品とみて詳しく調べる。
事件があった前後に、トイレで口論をしているような声を聞いた利用客もいたという。
森永さんは大阪市内の不動産販売会社に勤めており、不動産の法人仲介を担当。非常にまじめな社員だったという。事件のあった当日も午前9時から午後5時まで勤務していた。
参照元:スポーツ報知