4日午前11時ごろ、青森市雲谷(もや)のスキー場「モヤヒルズ」に近い山中の国道103号で、東京などのツアー客ら35人が乗った観光バスが5メートル下のがけに転落し横転。乗客の埼玉県所沢市の会社員宮田美江さん(38)が圧迫による窒息で死亡した。
乗客の東京都八王子市のダンススタジオ経営田中盛夫さん(68)があばら骨を折る重傷のほか21人が軽傷。
青森署によると、現場は見通しが悪い下りの緩やかな右カーブで、路面は圧雪状態だった。運転手の中村富明さん(57)は「雪で視界が悪くなり、ブレーキを踏んだらスリップした」と話しており、同署が引き続き事情を聴いて、事故原因を調べる。
車体は左側を下に、雑木林に引っ掛かるようにして止まった。宮田さんは窓から出た上半身が車体の下敷きになった状態で見つかった。
旅行を企画した「クラブツーリズム」(東京)によると、バスは「バスネット」(東京)が運行。2泊3日の予定で、3日に東京を出発して十和田湖に宿泊。4日は酸ケ湯温泉に立ち寄った後、昼食のため青森市街に向かう途中だった。
現場付近は八甲田山系に連なる山中で冬期間、夜間は通行止めになる豪雪地帯。青森地方気象台によると、事故当時、酸ケ湯温泉付近は雪で、気温は氷点下6・1度、風速は4メートル。風雪注意報が出ていた。バスは冬用タイヤを装着していたが、チェーンは巻いていなかった。
この事故では、スキー訓練を終えて帰還中の陸上自衛隊第9師団が現場を通り掛かり、乗客の救助や搬送を手伝った。
参照元:スポーツ報知