11月に行われる米大統領選の幕開けとなる民主、共和両党のアイオワ州党員集会が、3日夜(日本時間4日午前)に行われた。民主党は、黒人初の大統領を目指すバラク・オバマ上院議員(46)が勝利。選挙戦の「大本命」とされ、女性初の大統領を狙うヒラリー・クリントン上院議員(60)は、ジョン・エドワーズ元上院議員(54)にも小差で敗れ、まさかの3位に終わった。共和党は、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(52)が制した。
米国初の「女性大統領」「黒人大統領」誕生の可能性をはらんだ歴史的選挙戦で、まず初戦を制したのは、「黒人初」を目指すオバマ氏だった。
アイオワ州内約1800の会場で行われた党員集会で、集計終了段階の得票率は、オバマ氏38%、エドワーズ氏30%、クリントン氏29%だった。
一貫して「変革」を訴え続けたオバマ氏は、さまざまな人種の聴衆を前に「変革の時が来た」と勝利宣言。「歴史の決定的瞬間に、不可能と言われたことを成し遂げた。わたしが大統領になる」と新時代の到来を強調し、わき起こる「オバマ」コールに応えた。
選挙戦の「大本命」とされながら、初戦でまさかの3位に甘んじたヒラリー氏は、夫のビル・クリントン前大統領らが壇上で見守る中「戦いは長い。わたしには自信があり、楽観的だ」と努めて明るい表情で巻き返しを誓った。
全米の世論調査では、依然としてヒラリー氏がトップを守っている。選挙資金でも他を圧倒しており、いまだ「本命」であることには変わりない。しかし、初戦3位という「最悪の結果」にスタッフも沈みがち。想定外だったのは、投票率が4年前と比べ、ほぼ倍増したこと。無党派層に強いオバマ氏を押し上げることとなってしまった。
NBCテレビのトッド政治部長は、ヒラリー氏にとって今回の結果は「大惨事」に近いと分析。今後は「挑戦者」としてどう選挙戦を組み立てるかが見どころになると指摘する。
次の戦場は、8日のニューハンプシャー州予備選。ヒラリー氏はここまで、同州での戦いを有利に進めてきたとされ、8日の予備選は絶対に負けられない戦いとなった。
一方の共和党は、当初「泡沫(ほうまつ)候補」扱いされていたハッカビー氏が勝利した。「本命」とされるルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長(63)は、ハッカビー氏の約10分の1の得票で6位と惨敗。ジュリアーニ陣営は、1月下旬以降に予備選を行う大規模州に重点を置いており、アイオワ州ではほとんど選挙活動をしていなかった。
両党の指名候補争いは、20州以上の党員集会・予備選が集中し、天王山となる2月5日の「スーパーチューズデー」で事実上決まる見通し。民主党は8月、共和党は9月に開く党大会で、党候補をそれぞれ正式指名する。本選の投票は11月4日に実施される。
参照元:スポーツ報知