大阪府東大阪市で2日夜、交通事故に遭った男性が府内5カ所の救命救急センターから「満床」などを理由に受け入れを拒否され、事故から約1時間後に事故現場から約15キロ離れた別の救命センターに運ばれた後、死亡していたことが3日、分かった。
大阪府では昨年12月25日にも体調不良を訴えた富田林市の高齢女性が30病院に受け入れを断られ、死亡するケースがあったばかりで、救急医療体制の不備が再び露呈した形だ。
河内署によると、死亡したのは同府大東市のトラック運転手西村正夫さん(49)。西村さんはバイクを運転中の2日午後10時20分ごろ、東大阪市東鴻池町の市道で軽乗用車と衝突した。
大東市消防本部によると、救急隊が午後10時33分に現場到着。西村さんは意識はあったが骨折しており、救急隊は重傷と判断、周辺の5カ所の救命救急センターに電話で受け入れを要請した。しかし、いずれも「満床」などを理由に拒否されたという。
西村さんは午後11時25分ごろ、6番目に要請した千里救命救急センター(同府吹田市)に運ばれたが、3日午前1時45分ごろ、大動脈損傷で死亡した。
救命救急センターは、生命の危機にひんした患者の救命を目的に24時間態勢で診療する医療機関。大東市消防本部は「年始で一般の病院は休みのところが多く、救命センターに急患が集中していたのかもしれないが、5カ所も受け入れを拒否されるケースはまれだ」と話している。
参照元:nikkansports.com