東京都八王子市の高尾山(599メートル)で今年、山岳事故が急増した。フランスを代表するガイドブック「ミシュラン」で三ツ星観光地に選ばれ、観光客が増えたことが一因のようだ。警視庁高尾署は「装備をしっかりしてから楽しんでほしい」と呼び掛けている。
同署によると、昨年20件だった高尾山の山岳事故は、今年は既に40件を超え倍増。多くは転倒や転落によるけがで、子供が山道で親とはぐれるケースも多かった。
今年6月に結成された同署山岳救助隊の丸山研一郎隊長(52)は「気楽に登山する人が多いことも原因ではないか」と指摘する。出動の大半は、道に迷って下山できなくなった人の救助だった。
ミシュランは今年4月、同社初のフランス語版日本旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」を出版。高尾山を「東京都心から近く、山頂から東京の素晴らしい眺めを楽しめる。天候に恵まれれば富士山を望むこともできる」と三ツ星に指定。京王電鉄によると、最寄りの高尾山口駅の4~11月の降車数は約78万人で、昨年同期よりも約8万人増えた。
★ミシュランの日本旅行ガイド フランスのスタッフが日本各地を半年以上かけて歩き、レストランガイド同様、星による格付けを行っている。最高の「三ツ星(必ず見るべき)観光地」には、高尾山のほか、日光、富士山、京都、奈良、姫路城などが選ばれた。
また、都道府県別の観光施設も格付けされており、星獲得数トップは京都府の172。「三ツ星施設」は全国51施設で、東京都庁、プラダブティック(東京)、飛騨高山美術館(岐阜)、ひょうたん温泉(大分)などが挙げられている。
参照元:スポーツ報知