空飛ぶミシュラン―。日本航空は1日、国内初のファーストクラスを羽田~伊丹線で就航させた。本革素材で広い間隔のシートに加え、注目は機内食。和食、洋食で計5軒の有名料亭、レストランと提携しているが、うち東京の4軒は先月19日に発表された「ミシュランガイド」東京版で、いずれも一ツ星(そのカテゴリーで特においしい料理)を獲得。“四ツ星”のブランド力は、グルメ層にアピールしそうだ。
この日、就航した国内初のファーストクラスは、羽田~伊丹線の7往復で座席数は14席。航空運賃プラス8000円で利用できる。前日までに全便196席が予約ですべて埋まった。座席間隔は旧スーパーシートから約30センチ広い130センチ。本革製ソファ感覚のシートも売りだが、それ以上に注目されるのが、ファーストならではの機内食だ。
セレブなシートで味わうことができるのは、懐石料理「分とく山」(東京・南麻布)、日本料理「なだ万」(東京・紀尾井町)、伊料理「アロマフレスカ」(東京・南麻布)、仏料理「ラリアンス」(東京・神楽坂)、仏料理「エプバンタイユ」(大阪・心斎橋)の5店。このうち、東京の4店すべてが「ミシュランガイド東京2008」で一ツ星を獲得した。
日本航空では、ミシュラン東京版が発表される以前の8月に独自の調査で選定。「ミシュラン様とは関係なく、お客様の視点で食通から揺るぎない評価を得ているレストラン、料亭と提携しました」(広報部)と説明している。となると、大阪から唯一選ばれた「エプバンタイユ」も「ミシュラン大阪版」が出た場合に、星がつくのは間違いなさそうだ。
機内食には、朝食帯(午前9時まで)と中間帯(午前9時から午後5時まで)、そして夕食帯(午後5時から)があるが、この5店のものは夕食帯限定。店は月替わりで、メニューは10日替わりのローテーション制で、お目当ての味をゲットするには、搭乗予定日のメニューを確認しておく必要がある。ちなみに、12月は「エプパンダイユ」で料理は「スシ風フランスオードブル(アワビ・とり貝・イカ・アナゴ)。
ドリンクはいつでもビール、ワイン(赤フォルタン・カベルネソービニヨン、白フォルタン・シャルドネ)、そして人気の芋焼酎「森伊蔵」が楽しめる。
ミシュランでは、三ツ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」、二ツ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」などの定義があるが、国内初の豪華機内食は「飛行機に乗ってでも食べたい料理」となりそうだ。
【世界の仰天ファーストクラス】
▼ポルシェで搭乗 ルフトハンザドイツ航空は、独フランクフルト空港にファーストクラス専用のターミナルビルを建設。ターミナルから航空機まではメルセデスSクラス、またはポルシェ・カイエンによるリムジンサービスが利用可能。運賃は成田~フランクフルト間往復で約100万円。
▼「空飛ぶ五ツ星ホテル」 原油高に支えられた豊富な資金力で最新鋭機を買いまくり、急成長しているのがエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)。ファーストクラスは電動式スライドドアによって、完全な個室状態にすることができる。リクライニングシートには全身マッサージ機能もついており、座席脇には個人用ミニバーや高級美容品を備えた化粧テーブルも併設され、「空飛ぶ五ツ星ホテル」と呼ばれる。ファーストクラスの運賃は、関空~ドバイ間往復で約100万円。
▼ダブルベッド シンガポール航空が今年10月にシンガポール~豪シドニー間で運航を開始したエアバス「A380」のファーストクラスには、ベッドのほか23インチのモニター、ビジネスデスクなどが備えられている。うち2つのスイート席には、新婚旅行客などのためにダブルベッドが装備されている。運賃は、シンガポール~シドニー間往復で約50万円。
▼お色気サービス 2003年、全米で展開するレストランチェーン、フーターズ・オブ・アメリカが航空会社フーターズ・エアを設立。レストラン同様、白のタンクトップとオレンジ色のショートパンツの女性客室乗務員による「お色気作戦」で、航空業界に殴り込みをかけた。しかし、業績はさっぱりで、06年にあえなく運行停止となった。
参照元:スポーツ報知