◆北京五輪 卓球(17日・北京大体育館) 女子団体3位決定戦で日本は韓国に0―3で完敗。日本卓球界初のメダル獲得はならなかった。エースの福原愛(19)=ANA=はシングルス2番手で登場したが、1次リーグでも敗れた相手に1―3と連敗し、試合後は悔し泣き。20日の3回戦から登場するシングルスで上位進出を狙う。日本男子は敗者復活2回戦でオーストリアに1―3で敗れ、3位決定戦進出を逃した。
こらえていた涙があふれてきた。平野早矢香(23)=ミキハウス=、福岡春菜(24)=中国電力=のペアがダブルスで敗れ終戦。試合後は気丈に相手チームの勝利をたたえていた福原も、平野、福岡が泣き出すと「つられて泣いた感じ」。香港に逆転勝ちして感涙した前日から一転、悲しみの涙がほおを伝った。
第1シングルスの平野が敗れ、負けられない状況で迎えた相手は、1次リーグでストレート負けを喫した唐イェ序。「一度負けてる相手。思い切ってぶつかるだけ」と臨んだが、攻撃が見透かされているかのように逆を突かれた。「相手も研究してきた。自分もしたつもりだったけど、向こうの方がレベルが上だった」
0―2から1ゲームを奪い返すも香港戦で効果的に決まったサーブは不発。第4ゲームには王子サーブも出したが、試合を動かすことはできなかった。「自分が(試合を)取っていたら流れが変わったかもしれない」。試合後はチームの主将である平野に「ごめんね」と謝った。
チームとしても1次リーグと同じく0―3でまたしても完敗。目標のメダルを逃した。「やっぱりメダルを取りたかった」と福原は唇をかむ。近藤欽司監督(65)は「力の差は否めない。サーブをもっと磨くこと、しっかり点を取れるスマッシュが必要」と4年後のメダルへの課題を挙げた。
団体戦が終わり、次は個人戦が始まる。しかし「すべて終わって心の中は空っぽ」と福原は意気消沈。今年3月の世界選手権で銅メダルを獲得した団体戦で「完全燃焼したい」と懸けていただけに、体力とともに心の回復も心配される。
シングルスでは、初戦の3回戦を突破すると、4回戦は世界ランキング1位で第1シードの張怡寧(中国)と当たる“いばらの道”が待つ。「五輪は何が起こるか分からない。最後の1球まであきらめずにいきたい」最後は何とか前を向いた。敗戦から立ち上がり、奇跡を起こせるか。
参照元:スポーツ報知