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吉田連覇!涙の金!続く最強伝説「ロンドンで3連覇」…レスリング女子

◆北京五輪 レスリング女子 フリースタイル55キロ級決勝(16日・中国農大体育館) 吉田、涙の金だ!! レスリング女子55キロ級のアテネ五輪金メダルの吉田沙保里(25)=綜合警備保障=が連覇を達成した。決勝の第2ピリオド、中国の許莉(18)をタックルで倒すと、開始43秒で圧巻のフォール勝ち。今年1月のW杯で連勝記録が「119」で途切れたが、その悔しさから身につけた新型タックルがさく裂。アテネでは流さなかった涙を流した。生まれ変わった最強女王は2012年ロンドン五輪での3連覇を宣言。新・無敵伝説が始まる。

 両ひざをたたき、沸き上がる歓喜を両拳でマットにぶつけた。しゃがみこみ、立ち上がり、スタンドに絶叫。その顔が、涙でぬれていた。「アテネでは泣いてないと思う。今日が一番泣いたかも。それだけ苦しい思いをしてきたから」。栄和人女子監督に肩車をされてマットを一周し、おまけに後方宙返り。おなじみの勝利の儀式だ。

 昨年の世界選手権決勝の相手・ネレルとの初戦から、グイグイと押しむような重戦車タックルを連発。スピードよりも「絶対に返されないタックル」で慎重にポイントを重ね、勝ち上がった。「ぶっ倒れてもいいから勝ってこい」と福田富昭団長から直接指令を受けた決勝では、許に鮮やかなフォール勝ち。地元の大声援を黙らせた。

 歴史的敗北が世界女王を進化させた。今年1月のW杯(中国)。無名のバンデュセン(米国)に2度も高速タックルを返された。6年間積み重ねてきた連勝記録は「119」でストップ。悔し涙なら嫌と言うほど流していた。

栄監督と対策を練り、タックルの入り方とタイミング、入った後の処理まで徹底研究。自らの勢いを相手に利用させない新型タックルを完成させた。バンデュセンが準々決勝で負けたために直接のリベンジはならなかったが、あの日と同じ中国で実は結んだ。

 「アテネと比べたらもっともっといろんなものが詰まってた」表彰台で4年前より重く感じた金メダルを両手で持ち、君が代を聴いてまた涙があふれた。

 栄監督の刺激作戦も効果的だった。この日朝の練習場で吉田に突然見せたのは、こっそり北京に持ち込んだ屈辱のW杯銅メダル。勝ってほしい気持ちを涙ぐみながら伝え、「うなずいただけだったけど、分かってくれたと思う」試合会場のマットサイドにも置いた。

 勝ちたい理由はほかにもあった。同じ三重育ちの女子マラソン、野口みずきの無念。そして自身の試合前にはチームメートの伊調千春が目前で金メダルを逃した。「2人の分も、と思いました」

 柔道では谷亮子の連覇が「2」で途切れた。まだ日本にいた9日の夜。名古屋市内で栄監督らと焼き肉を食べている最中に高田裕司専務理事から電話が入り、「3連覇できるのはお前しかいない」と期待を伝えられた。

 「目標はロンドン。4年は長いけど、成し遂げるために頑張りたい」と吉田。スタンドに向かって右腕を突き上げた先には、五輪を3連覇した人類最強の男・カレリン氏(ロシア)がいた。

 ◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)1982年10月5日、三重・一志町(現・津市)生まれ。25歳。久居高から中京女大に進学。綜合警備保障所属。元全日本覇者の父・栄勝さんの下で3歳から競技を始める。得意技はタックル。1月のW杯で敗れるまで119連勝。アテネ五輪金メダル。世界選手権、アジア選手権5連覇中、全日本女子選手権は7連覇中。156センチ、55キロ。家族は両親と兄2人。

参照元:スポーツ報知

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2008年08月17日 11:32に投稿されたエントリーのページです。

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