◆北京五輪 卓球(14日・北京大体育館) 女子団体1次リーグで、D組の日本は3―2でスペインを下したが韓国に0―3で敗れ、2勝1敗の2位に終わった。ヤマ場の韓国戦でシングルスの先陣を切った福原愛(19)=ANA=は、精彩を欠いて0―3で完敗。15日からの敗者復活戦に回ることになり、銅メダル獲得へは3連勝するしか道はなくなった。男子D組の日本は香港に3―0で勝利し同組1位で準決勝に進出。決勝進出をかけて16日にB組1位のドイツと対戦する。
嫌な流れは断ち切れなかった。1次リーグ最大のヤマ場だった韓国戦。シングルスで先陣を切った福原は、5月の荻村杯で勝っている唐にあっさりストレート負けを喫した。元気もなく、ミスも連発。壁を突き破る勢いは出せなかった。続く平野が1―3で落とし、ダブルスの福岡・平野組も日本が苦手とするカット型の朴・金組に競り負けた。
「すごく自分が情けない」と振り返ったスペイン戦の苦戦が尾を引いた。3―2。最後は自らの勝利でスペインを振り切った福原だが、最初のシングルスでは気持ちと体がかみ合わずシェンの前に沈んだ。「勝ちたいという気持ちが自分にプレッシャーを与えすぎてしまった」。格下に迫られた日本の大苦戦が、道のりの厳しさを示していた。
どうにか命拾いしたスペイン戦。調子が上がらない福原は、ついに「サー」の全面解禁にも踏み切った。重圧のかかる最終決戦の途中から得点のたびに掛け声を連発。世界ランキング120位のドボラクを振り切った。追いつめられた気持ちが、無意識にトレードマークの封印を解いたのか。窮地の「サー復活」についてはコメントを避けたが、五輪の怖さを思い知らされたことは間違いなかった。
近藤欽司監督(65)は「自分のプレーを考えすぎている。もう1回リセットしてほしい」と祈るように話した。下降線をたどって銅メダルを争う敗者復活戦へ。プレーだけでなく、気持ちの修正も必要だ。「睡眠を取るか、相手の分析を取るか」と福原。迷えるエースが復活しない限り、目標のメダルは見えてこない。
参照元:スポーツ報知