◆北京五輪 フェンシング男子フルーレ個人(13日・国家会議センターフェンシング館) 日本の“天才剣士”太田雄貴(22)=京都ク=が、フェンシング男子フルーレ個人で銀メダルを獲得した。決勝ではクライブリンク(ドイツ)に9―15で敗れたものの、団体、個人を通じて初の日本人メダリストが誕生した。1896年の近代五輪・第1回アテネ大会から行われている最古の競技に、太田の名が刻まれた。第6日は柔道女子70キロ級で上野雅恵(29)=三井住友海上=がアテネに続く2大会連続金メダル、競泳男子二百メートルバタフライで松田丈志(24)=ミズノ=が銅に輝き、日本の今大会のメダルは9個になった。
五輪のフェンシングで日の丸が揚がった。惜しくも2位に終わった太田はマスクを脱ぐと悔しそうな表情で汗をぬぐった。「素直に喜んでいいんじゃないですか」目に涙はなかったが、苦節77年、日本フェンシング界は歓喜の涙を流した。
準々決勝で昨年世界選手権覇者のヨピッヒ(ドイツ)を15―12で撃破する大金星をつかみ勢いに乗った。フルーレは1セット3分間の3セット制で15点先取すれば勝つ。迎えた決勝は伝統国ドイツのクライブリンクだ。第1、第2セットでリードされ、3―9で迎えた第3セット。太田は粘って5点差まで追い上げたが、16秒を残して9―15で敗れた。
マイナー競技が初めて日の目を見た瞬間だった。柔道、競泳などの陰には隠れているが、1896年の第1回アテネ五輪から実施されている8競技で、唯一日本がメダルを獲得していない“弱小スポーツ”。それだけに今回はテレビで生中継の予定すらなし。しかし、太田の日本選手初の決勝進出に、NHKでは14日早朝の録画放送の予定を急きょ変更。13日午後10時すぎから衛星第1で生中継された。
参照元:スポーツ報知