報知新聞社後援のダブル世界戦「ワールドプレミアムボクシング」が10月16日に東京・代々木第一体育館で行われることが12日、都内で発表された。高校で6冠を獲得したプロ無敗のホープ・粟生隆寛の世界初挑戦がついに決定。北京五輪競泳男子百メートル平泳ぎ金メダリスト・北島康介ばりの有言実行で、ベルト獲得を目指す。7度目の防衛を狙うWBCバンタム級王者・長谷川穂積は6月に続く、2戦連続のKO防衛を狙う。
男は有言実行。アマ時代からタイトルをほしいままにしてきた粟生が、世界新で2大会連続金メダルを勝ち取った北島の魂を胸に刻み込み初の世界戦に臨む。「勝ちます。北島選手が金メダルを取ったように有言実行です」この日、日本王座を返上し退路は断った。純粋な挑戦者として対日本人4戦無敗のラリオスにぶつかる。
北島との面識はない。だが、顔が似ていると周囲に言われ、年齢も1歳しか違わないことから自然と親近感を覚えるようになった。そして11日、北島は予告通りに世界新で金メダル。「前回の五輪の後、なかなか調子が上がらなくて、でも最後に調子を上げて金メダルを取った。すごい」王座奪取のときには、もちろんリング上で「『チョー気持ちいい』って言いたい」。同じ“世界王者”としての第一声はもう決めている。
これ以上ない援軍もいる。ラリオスはこの日、粟生が狙う王座を返上した同僚のホルヘ・リナレス(22)が昨年7月に10回KOで撃破した選手。リナレスから「前に出てくるプレッシャーはすごいけどスタミナがない。後半勝負に持ち込めばKOのチャンスもある」など、戦った者にしか分からない貴重な助言を受けた。過去のビデオも含め、丸裸にして万全の態勢を築き上げる。
会見終了後、リナレス、そして兄貴分と慕う長谷川とともにスーツ姿のまま千葉・成田へ走り込み中心の合同キャンプへ出発。「2人にしっかりとついていきます。押し負けないパワーもつけたいですね」足を使った頭脳的ボクシングにパワーを加え、世界王座をもぎ取る。
◆粟生 隆寛(あおう・たかひろ)1984年4月6日、千葉市生まれ。24歳。3歳からボクシングを始め、習志野高時代には史上初の高校6冠を達成。卒業後に帝拳ジムに入門し、03年9月に2回TKO勝ちでプロデビュー。昨年3月に日本王座獲得。頭脳的なアウトボクシングを得意とする身長167センチの左ボクサーファイター。
参照元:スポーツ報知