◆北京五輪 柔道男子66キロ級決勝 ○内柴正人(縦四方固め1分8秒)ダルベレ●(10日・北京科技大体育館) 五輪連覇を果たした内柴は試合後、長期休養する考えを示した。2つ目の金メダルを手にした五輪王者は「とりあえず休ませてほしい。大幅な夏休みを取りたい」と、目標達成に疲れ切った様子。北京前までは、今年12月の嘉納杯東京国際を最後に第一線を退く考えだった。その流れに大きな変動はなさそうだが、「もう1回柔道がしたいという熱いものがあれば戻ってくるし、うんざりしていればやめるかもしれない」と、休養中に決断を下すつもりだ。
日本人11人目となる個人同一種目での五輪連覇の偉業は、想像以上に苦しい作業だったようだ。「五輪で優勝した後の柔道家としての生き方を考えていたけど、頑張り過ぎた。1週間前くらいから現役も危うい状態でした」冗談めかして言うほど、心身ともにすり減った様子。「社長」と呼ぶなど尊敬する男子60キロ級・野村忠宏(33)=ミキハウス=の持つ3連覇の日本人タイ記録にリーチがかかったが、それには意欲を示さず。さらに長期休養後に復帰し、連覇を伸ばすという“野村流”にも「あの人は休み過ぎ」と、踏襲する考えはないようだ。
内柴家の大黒柱には、もう一つの大きな夢がある。いずれ移住するつもりの大好きな故郷・熊本に「内柴道場」を設立することだ。「僕が道場で教えて、妻の整骨院を併設する」ずっと支えてくれた妻、そして最近柔道をするようになったという息子が畳の上にいる。家族ぐるみで柔道に携わっていたい。もちろん、その建物の入り口には、光り輝く2つの金メダルが飾られることになるだろう。
参照元:スポーツ報知