◆K―1 WORLDMAX 日本代表決定トーナメント決勝 城戸康裕(1R1分7秒 KO=右ストレート)HAYATO●(2日・日本武道館) 日本中量級に新星が誕生した。日本代表決定トーナメントが行われ、城戸康裕(25)=谷山ジム=が決勝でHAYATO(30)=FUTURE TRIBE=をKOで破り初優勝。大学の奨学金返済に追われていた無名の金髪ファイターが、ワールドMAX世界一決定トーナメント開幕戦(4月9日、広島グリーンアリーナ)出場権を獲得した。日本―オランダのユース対抗戦は大将のHIROYA(16)=フリー=がKO勝ちするなど3勝(2KO)無敗で日本代表が完勝した。
無名の金髪男に、約1万観衆の惜しみない拍手が送られた。尾崎、A・オロゴンを退けてのHAYATOとの決勝。城戸は右ストレートで2度ダウンを奪う一方、左をもらって倒れた。だが、とどめの右で3度目のダウンを奪い、壮絶な打ち合いを制した。「皆さん同様、僕も自分が優勝すると思っていなかったです」と笑った。
キックボクシングに明け暮れた国士舘大時代の奨学金の返済が、まだ200万円残っている。昨年まで勤めていたパチンコ店を辞め、ファイトマネー一本で食べて行こうと決意して臨んだ最初の大会。優勝賞金500万円を獲得し「35歳くらいまでかかると思ったのにこれで一気に返せます。残りは親への恩返しですかね」。コワモテが優しい顔に一変した。
4月の開幕戦に魔裟斗、佐藤に次ぐ3人目の日本人選手として出場する。リング下で魔裟斗が見つめる中「まだまだですが、あこがれの魔裟斗さんに、コイツなら(2世)と思われるように頑張ります」とあいさつ。スノーボードを愛する青年が、シンデレラボーイとなるチャンスをつかんだ。
◆城戸 康裕(きど・やすひろ)1982年12月25日、神奈川・横浜市生まれ。25歳。15歳で伊勢原市の谷山ジムに入門。国士舘大時代は01年全日本学生キックボクシング選手権でウエルター級王者、02年にミドル級王者。05年5月にK―1デビュー。戦績は5勝(2KO)1敗。181センチ、70キロ。家族は両親と姉。
◆HAYATO 内藤の激励も決勝KO負け プロボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助(33)=宮田=の激励を受けたが、決勝戦はKO負け。昨年暮れの沖縄合宿で一緒に走り込み、控室で「フックの打ち方とか技術的なアドバイスをして頂きました」というものの、頂点には立てなかった。
◆ワールドMAX世界一決定トーナメント 城戸ら世界各地区予選を勝ち抜いた選手及び推薦の8人と、昨年大会8強を加えた16人で争われる。4月9日の開幕戦で1回戦8戦が行われ、7月7日に準々決勝(日本武道館)4戦。10月下旬のファイナル(会場未定)で準決勝、決勝を行う。
参照元:スポーツ報知