◆レッドソックス10―0レンジャーズ(14日・ボストン) レッドソックスの松坂大輔投手(27)が早くも野茂と肩を並べた。レンジャーズ戦に先発し、7回を6安打無失点に抑える好投で14勝目(2敗)をマークした。昨年の15勝と合わせ、渡米1年目からの2年間で29勝は、引退を表明した野茂英雄(当時ドジャース)に並ぶ日本人投手最多記録だ。ドジャースの黒田博樹投手(33)もフィリーズ戦に先発し、7回を1失点に抑えて7勝目(8敗)を挙げた。
試合後は反省ばかりが口をついた。「序盤に大量点をもらったので、もっとスムーズにアウトを取っていかないといけない。唯一よかったのは走者を出しながら点を与えなかったこと」2回に味方が一挙9点。大量援護をもらったにもかかわらず、6安打5四球を許し、7回で降板せざるを得なかった投球を松坂は悔やんだ。
「苦労するかな、という予感はあった」というリーグトップのチーム打率2割8分2厘を誇るレンジャーズ打線が相手。言葉通り、序盤は苦しんだ。2回、先頭のブラッドリーに中前へ運ばれると、2四球を与えて2死満塁とした。しかし、9番・バスケスを低めのスライダーで空振り三振。要所で粘りを見せ、ピンチをしのいだ。
今季、満塁の場面では12打数無安打。「四球だろうが、ヒットだろうが、出した走者をかえさないことを考えている。常に同じ気持ちを保っていられるから(結果が)いいんじゃないですか」と自己分析する。3回1死一、三塁でブラッドリーを二ゴロ併殺、5回1死一塁でもキンスラーを二ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。走者を出しても、ホームだけにはかえさなかった。
渡米1年目から2年間で積み重ねた勝ち星は29勝(14敗)。95、96年に13勝(6敗)、16勝(11敗)した野茂に並ぶ数字で、記録更新は間違いない。「中学生の時から同じフィールドに立つことを目標にしてきた」というあこがれの存在に肩を並べ、少しだけ偉大な先輩に近づいた証しでもある。
8月に入って3戦3勝。それでも、「ここ数試合よかった自分の状態が、全然出せなかった。軸になるボールがなかった」と納得はしていない。大事な終盤戦に向け、松坂が自分に求めるものは高い。
参照元:スポーツ報知