◆巨人4―5広島(15日・東京ドーム) 木佐貫のまさかの乱調が響き、巨人が1点差で痛い黒星を喫した。広島に1、2回と1点ずつ失うなど、木佐貫は今季最短の2回1/3で5失点KO。試合後、2軍落ちが決まった。打線も06年から6連敗している高橋から、3回までに4点を奪って降板に追い込んだが、4回以降は広島のリリーフ陣にあと1本が出ず、無得点に封じられた。これで今季の対広島戦は5勝9敗1分けとなった。
怒りを通り越した。敗戦後、原監督はむしろ淡々とした表情で切り出した。「引っ張りすぎたね。オレの責任だ」先発の木佐貫が、今季ワーストの2回1/3で5失点KO。潔い言葉で自分を責め、2軍降格を決断した。
先発投手がまた、試合を作れなかった。初回、あっさりと先取点を奪われた。逆転した直後の2回無死、嶋に直球をたたかれ、同点ソロを許した。再び勝ち越した後の3回も踏ん張れず、1死満塁のピンチを招いたところで、交代を告げた。攻めの姿勢を貫けず、変化球に頼った結果のKOだった。2番手の西村健が、連打で逆転を許した。
我慢の限界だった。「こういうゲームが今年は多い。マウンドに上げているのは私だから、しっかりと選び、見極めることを今年は勉強させられている」先発が序盤で崩れ、そのまま敗れるという今季を象徴する試合展開。何より、生命線の直球勝負を避けた右腕の逃げの姿勢が許せず、先発失格の烙印(らくいん)を押した。
木佐貫も必死だった。前回先発した4日の中日戦(ナゴヤD)以降、登板間隔があいたため「しっかりとした直球を投げられるよう調整します」と、ブルペンで集中的に投げ込んだ。下半身を強化するため東京Dスタンドの階段を駆け上がるトレーニングも取り入れた。だが、本番で肝心の直球が走らず、苦し紛れに投げたフォークを広島打線に拾われた。「ちゃんと抑えられるようにまた考えます」と、ファーム再調整からの復活を誓った。
打線もがむしゃらだった。06年から3年越しで6連敗中の高橋相手に奮起。「きょうは思い切って指示をした部分があった」という指揮官の号令で、大胆に決め球のシンカーを狙い打った。天敵から今季最多の4点をもぎ取ってKOしたが、終盤にあと1本が出なかった。阪神が敗れ、ゲーム差を縮めるチャンスも逃した。ただ、下を向いている時間はない。メークドラマを再現するため、3連敗は許されない。
巨人・原監督「木佐貫は引っ張りすぎた。オレの責任だ。こういうゲームが今年は多い。マウンドに上げているのは私だから、(先発を)しっかり見極めることを勉強させられている。打線はいい形だった。(戦略上で)思い切った指示を出したのが功を奏した。ただ、きょうは3回までで終わってしまった」
参照元:スポーツ報知