◆西武3―0日本ハム(11日・西武ドーム) 球団創設4000勝を飾るメモリアルアーチが、フェンスをかすめるようにバックスクリーンへ飛び込んでいった。主役は前夜に続いて、中村が2回無死一塁から武田勝の真ん中高めのスライダーを豪快にすくい上げた。3戦連発の28号2ランで日本ハムに連勝。ゲーム差も今季最大の6に。「打った瞬間は入らないと思って見てましたけど、たまらんのぉ」と雄たけびをあげた。
背中の60番は前身の西鉄時代の名将、三原脩監督がつけていた由緒ある番号。「こんな若造がつけてもいいのかなという感じです」。それでも入団時からつけていた60番に愛着がある。「ひとケタにすると言われたら考えますけど、似合わないからやめときます」。名将の魂は現代のスラッガーにしっかりと受け継がれた。
キング争いでも2位のローズに2本差を付けた。試合後、「なるべく本塁打記録は見ないようにしています」と言いながらも、「で、ローズは今日打ちました?」と逆取材。打たなかったことを聞くと、ニヤリ笑った。
4000勝目はソツのない試合運びでも強さを見せつけた。1回2死二塁から小谷野が右前打を放ったが、右翼のボカチカがダイレクト返球で本塁を狙った二塁走者を刺した。中村の一発の直後、1死二塁から佐藤が三盗を決めると、黒瀬がスクイズを成功させて貴重な3点目を奪った。渡辺監督は開口一番「今日は特に守りにいいプレーが出たね。ボカチカと(8回無失点の)岸がチームを救った」とたたえた。最短で13日にも優勝マジック「34」が点灯する。栄光のゴールに向けて再び西武特急が加速してきた。
参照元:スポーツ報知